百人一首を唄う 秋 令和3年9月25日演奏

百人一首より「秋」のお歌六首

一、秋(あき)の田(た)の 仮庵(かりほ)の庵(いほ)の 苫(とま)をあらみ わが衣手(ころもで)は 露(つゆ)にぬれつつ

天智天皇(626~671)-『後撰和歌集』・秋中302

五、奥山(おくやま)に 紅葉(もみじ)踏(ふ)みわけ 鳴(な)く鹿(しか)の 声(こえ)きく時(とき)ぞ 秋(あき)は悲(かな)しき

猿丸大夫(さるまるだゆう)(8~9世紀)-『古今和歌集』・秋上215

二十二、吹(ふ)くからに 秋(あき)の草木(くさき)の しをるれば むべ山風(やまかぜ)を 嵐(あらし)といふらむ

文屋康秀(ふんやのやすひで)(9世紀半ば)-『古今和歌集』・秋下249

十七、ちはやぶる 神代(かみよ)も聞(き)かず 竜(たつ)田川(たがわ) からくれないに 水(みず)くくるとは

在原業平朝臣(ありわらのなりひらあそん)(825~880)-『古今和歌集』・秋下294

二十六、小倉山(おぐらやま) 峰(みね)のもみぢ葉(ば) 心(こころ)あらば 今(いま)ひとたびの みゆき待(ま)たなむ

貞信公(ていしんこう)(880~949)-『拾遺和歌集』・雑秋1128

三十二、山川(やまがわ)に 風(かぜ)のかけたる しがらみは 流(なが)れもあへ(え)ぬ 紅葉(もみじ)なりけり

春道列樹(はるみちのつらき)(?~920)-『古今和歌集』・秋下303