店主の思ひ

昨年、日本の伝統音楽普及活動のため、私の長唄師匠 十代目家元杵屋彌十郎先生と「伝統邦楽研究会@茶琴神明」を開設し、琴、三味線、地歌、長唄教室及び解説付きの伝統音楽レクチャーライブを開催しております。
城下町佐倉をお琴や三味線が鳴り響く街にしたい、伝統音楽で街を盛り上げたいと思っております。
なぜ、私が日本の伝統文化芸術を重視しているのかという理由を申しますと、7年間の米国生活で感じたことにあります。私は佐倉高校を卒業後、米国ボストンの4年制音楽大学に進みました。卒業後も大学院で学ぶ傍ら現地で音楽指導をしていましたので、計7年間米国に住みました。現地での生活を通して感じたのは、「日本人が日本を知らない」ということでした。私は音楽家でありながら、日本の伝統音楽を全く知りませんでした。海外にいると、日本でしか見たり聞いたりすることができない日本の楽器は大変希少価値が高いことに気付きます。日本の音楽は世界中のどこを見渡しても日本でしか聴くことができません。しかも、日本の伝統音楽は単純な民俗音楽と違い、もっと高度に音楽的で複雑な構造をしています。江戸時代初期~中期(1600年代~1700年代)に作曲された日本の曲には、20世紀以降の近代西洋クラシック音楽で使われている要素がすでに使われているのです。このような希少価値が高く、高度に発達した日本の伝統音楽を日本人のほとんどが知らないのは、本当にもったいないことです。もっと日本人の多くが伝統芸術に親しむことができたら、人々は日本の価値を知り、日本独自の文化を大切にする素晴らしい社会になると思います。
私の師匠、十代目家元杵屋彌十郎先生は、長唄界の重鎮で超一流の演奏家です。先生は、私の強い思いに共感して下さり、東京から佐倉にお越し下さり、長唄の指導、ライブでの演奏をして下さっています。
先生とのコラボで、伝統音楽を通して城下町佐倉をもっと活性化できないかと思い、伝統音楽レクチャーライブを開催しておりますので、是非お越し頂けたら幸いに存じます。
茶琴神明店主
新明珠紀
長唄芸名:杵屋彌十代(きねややそよ)

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